今回はリーチサイトについて詳しく解説していきます。
リーチサイトとは
リーチサイトとは海賊版サイト(違法コンテンツ)への誘導サイトのことです。
海賊版サイトとは、主に違法コンテンツを掲載しているサイトのことです(たとえば映画、アニメ、漫画、音楽などを違法にアップロードしているサイトなど)。
リーチサイトは、直接的に違法コンテンツを掲載しているサイトのことではなく、違法コンテンツを掲載している海賊版サイトにリーチ(誘導)するサイトのことを指します。
リーチサイトの違法性
2019年1月、大手リーチサイトの運営者に、著作権法違反(公衆送信権の侵害)などの罪で実刑判決が言い渡されました。
出版業界などへの損害が問題とされるリーチサイト運営の違法性を認めた司法判断は初めてという。海賊版が広がる現状に警鐘を鳴らした形だ。
3人の判決は、リーチサイト「はるか夢の址(あと)」を運営した和宇慶真(わうけまこと)被告(23)と成合太彰(なりあいたかあき)被告(24)にそれぞれ懲役3年6カ月(求刑懲役4年6カ月)と同3年(同4年)、投稿記事の編集などサイトを管理した吉井雄一(よしいゆういち)被告(39)は同2年4カ月(同3年)。
判決によると和宇慶被告らは2016年3月~17年7月、複数の投稿者と共謀し、サイトに人気漫画「NARUTO―ナルト―」など68点が読める海賊版サイトのリンク先を著作権者の許可を得ずに掲載し、多くの人が読める状態にした。
この大手リーチサイトとは、主に漫画の海賊版サイト(違法コンテンツ)へと誘導していた「はるか夢の址(あと)」のことです。
リーチサイトに関しては識者のあいだでも著作権法違反に問えるか意見が分かれていました。まだ地裁であり、被告の男3人は控訴していますが、これは重要な裁判例になると考えられます。
さらに2019年7月には、講談社が上記リーチサイト「はるか夢の址」の運営者に対して1億6000万円の民事訴訟も起こしています。講談社がリーチサイトの運営者を民事で訴えるのは初めてのことです。
【関連記事】
講談社、海賊版リーチサイト「はるか夢の址」運営者に損害賠償請求 – ITmedia NEWS
また、近年では海賊版サイトだけでなく、リーチサイトへの捜査も強化されています。
リーチサイトの運営はどんどんハイリスクになってきており、今後、その数は減っていくと予想できます。
リーチサイトの危険性
リーチサイトや海賊版サイトはセキュリティの観点からも安全とはいえない側面があります。
リーチサイトや海賊版サイトは違法性の高いサイトであり、悪意のあるプログラムやソフトウェアを仕込むなど、セキュリティ面に関しても遵法性に乏しいケースがあります。
特に海賊版サイトはウィルスやマルウェアが仕込まれている場合もあり、リーチサイトにはそういった海賊版に誘導しているケースも見受けられます。中にはリーチサイト自体に仕込まれているケースもあるのではないかと思います。
そういったサイトにはアクセスしないのが最も安全です。
まとめ
以上、リーチサイトについてでした。
現在はU-NEXT、dアニメストア、Hulu(フールー)、Netflix(ネットフリックス)など、大手企業によるアニメ・映画・ドラマなどの見放題サービスも充実しています。
今後リーチサイトはどんどん縮小化していくでしょうし、セキュリティの観点からもこういったサービスを利用したほうが安全です。あと単純に高画質・高音質で快適に視聴できます。
※ちなみに当ブログでよく話題にしているアニポもリーチサイトの一つです(↓)